ラブレターの書き方
想いの深さや熱量の点で、本人が書いたラブレターに勝るものはなく、
代筆屋の手を借りることなく書けるのであれば、それが理想的だと思います。
ここでは、「ラブレターの書き方がわからない」「文章に自信がない」等、様々な理由により、
ラブレターを書くことを躊躇している方に向けて、ラブレターを書く際のポイントやコツをご紹介します。
ご自身で書かかれる際の参考としてください。
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Point1心構え
まず最初に知ってもらいたいのは、ラブレターは詩でもなければ、小説でもありません。つまり、美文でなければいけない、文体が魅力的でなければいけない、構成がしっかりしていなければいけないなど、決まりや法則があるものではありません。
大事なのは、「伝わる」か「伝わらない」か。それだけ。たとえ悪筆だろうと駄文だろうと、相手に伝わればよいのです。白紙でも、“好き”の2文字だけでも、伝わり、想いが成就すれば、そのラブレターは最高のラブレターと言えます。
そのことをまずは知ってもらい、「文章が下手だから」「ラブレターなんて書いたことないから」といった理由で立ち止まることなく、まずは書いてみてください。
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Point2文章
- ①相手のこと、どれだけ知っていますか?
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当然のことながら、ラブレターは不特定多数の人に向けて書くのではなく、たった一人に向けて書くものです。つまり、100人中99人には響かないとしても、残りの1人に響く言葉を届ければよいのです。
では、1人に響く言葉を届けるにはどうしたらよいか?それは、その1人のことを“よく知る”こと、それに尽きます。たとえば、あなたがお笑い芸人さんだとして、札幌に営業に行くとします。老若男女、様々な性別・年代のお客さん1000人を「トークで笑わせなさい」と言われた場合、何をトークテーマとして選びますか?
きっと、不特定多数の人に興味を持ってもらえるよう、札幌の名産や観光地、札幌出身のタレントさんの話などを切り口とするはずです。 次に、「札幌に住む高校二年生の漫画好きの女性を笑わせなさい」と言われたらどうしますか?不特定多数ではなく、特定の人の興味を惹けるよう、 最近の十代や女性の間での流行を調べたり、巷で流行ってる漫画を調べたりした上で、テーマを絞り、話しを展開しますよね?
ラブレターもそれと同じです。浅く広くウケる必要はありません。何が好きで、何に興味を示し、何を語ったら振り向いてもらえるか。それらを徹底的に調べた上で、テーマを、対象を絞って文章を書くことにより、相手の心に届く確率を格段に向上させることができます。
- ②相手との関係性、正しく認識できていますか?
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想像してみてください。何ら関係のない人に、突然、「結婚してください!」と言われたらどう思いますか?こわいですよね?一方、数年付き合っているパートナーに「結婚してください!」と言われたらどうでしょうか?大概の人は好意的に受け止めるはずです。
つまり、同じ言葉、同じ文章だとしても、相手によって受け止め方はまったく異なるのです。これは当たり前のことなのですが、ラブレターとなると、意外と見落とされがちです。
ラブレターを書く前に、相手と自分との関係性、顔見知り程度なのか、友人なのか、恋人なのかを正確に見定めた上で、「好き」という言葉を使っても問題ないか?「愛してる」でも大丈夫か?「気になってます」にとどめておくのか。文中で使う言葉や表現を調整するよう心がけてください。
ラブレターはキャッチボールのようなものです。相手が受け止めやすいボールを投げてあげましょう。
- ③そのラブレター、読みやすいですか?
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会話をしていて、たまに、間を空けることなく一気呵成にしゃべり立てる人、いますよね?正直、聞いていて息苦しくなります。
ラブレターも同じです。余白のないラブレターは、読む側に圧を与え、息苦しさを感じさせます。適度に改行や空白行を設け、相手に息をつく間を与えてあげるようにしましょう。
また、形式面で言うと、文章量も大事です。長々と書いたからといって、気持ちが伝わるというものではありません。ラブレターは想いが強い分、文章が長くなる傾向にありますので気をつけてください。個人的にはラブレターを代筆する際、1000文字程度におさまるよう意識をしています。「好き」という本来2文字で伝わるはずの気持ちを伝えるのですから、1000文字もあれば十分過ぎと言えるでしょう。
「読みやすさ」は「伝わりやすさ」でもあります。内容だけではなく、読みやすいかどうかも意識して書いてみることをおすすめします。
細かい点で言えば、他にも色々と意識すべき点はありますが、上記の点をおさえるだけでも、相手への伝わりやすさは随分と違ったものになるはずです。
参考までに、代筆屋としてラブレターの書き方やコツについてお話している記事をご紹介します。更に詳しく知りたい方は、是非ご覧ください。